LibreOffice
登録タグ: LibreOffice OpenOffice.org OpenDocument TheDocumentFoundation MicrosoftOffice 互換性
福島県会津若松市や愛媛県四国中央市、株式会社アシストなど、自治体や企業などに緩やかに浸透しつつあるOpenDocument(オープンドキュメント)を標準で採用しているLibreOffice(リブレオフィス)。
リブレオフィスとは一体何者なのか、Microsoft Office(WordやExcelなど)とどう違うのかなどを中心に簡単にまとめています。
LibreOffice(リブレオフィス)って何?
LibreOffice(リブレオフィス)とは、The Document Foundation(ドキュメントファンデーション、以下TDF)によって開発・リリースされている、フリーのオフィススイート(無料で使えるオフィスソフト)のことです。
元々は独Star Division社によって開発されていたStar Suiteに端を発し、その後米Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ)社によって買収されたあとはソースコード(ソフトウェアプログラム)が公開されると同時にOpenOffice.org(オープンオフィス、以下OOo)と名を変えて開発が続けられてきました。
そしてSunが米Oracle(オラクル コーポレーション)社に買収された後、OracleとOOoコミュニティ(OOo開発チーム、主にボランティアなどで構成される)との間のポリシー(開発方針)等の違いから、OOoコミュニティが分離・独立して結成した組織がTDF(ドキュメントファンデーション)です。
現在LibreOfficeは、このTDFという組織(主にボランティアや、Red Hat、Novell、Canonical、Googleなどの後援企業)が中心となって、OOoをフォークして活発に開発が続けられています。
フォークって何?
ソフトウェアプログラムにおけるフォークとは、開発者やコミュニティのポリシー(開発方針)等の違いから、元々は同じソフトウェアプログラムを源として分岐することです。
家でいう分家のようなもので、フォークする側が分離・独立するところも本家と分家の関係に似通っています。
OOoの主要メンバーらがフォークを行ったため、現在では本家のOOoではなく分家のLibreOfficeのほうが、むしろ開発やその他の活動(ローカライズやプロモーション、後援企業など)において本流(本家)のようになりつつあります。
従来のOOoでは不可能だった罫線の点線・破線の対応やCalc(表計算ソフト、Excelに相当)の行数の拡張(100万行)、SVG(スケーラブル・ベクター・グラフィック)画像のインポートへの対応、ピボットテーブル(旧データ・パイロット)の機能強化やその他機能の改善などの他に、Microsoft Officeとの操作やファイルフォーマットの互換性の高さなども大きな特徴の1つとなっています。
2011/09/05 15:30:58 更新